あたりまえ?の毎日(by山本飛鳥)

旧「山本飛鳥の“頑張れコリドラス”」を持って引っ越してきました。

愛の流刑地

そういえば、現代作家といえば、渡辺淳一がいた。今日は渡辺淳一原作の「愛の流刑地」をテレビでやったので見た。ドラマは原作とは内容が多少違うものの、基本的には同じものであるので、実際に小説を読むよりも短い時間で作品の雰囲気を知ることができる。「知るため」だけの目的で見るわけではないが、世事に疎い私にとっては、できるだけこういう機会は逃さないほうがいいと思う。

主演は岸谷五朗高岡早紀岸谷五朗を見ていると、最初は「みにくいアヒルの子」のガースケを思いだしてしまい、笑ってしまいそうだった。どうも恋愛ドラマには向かないような気がした。高岡早紀は和服の似合う不倫妻としてちょうどいい感じだが、何かと布袋とか保坂とかの出来事を思い出してしまう。

岸谷五朗じゃなきゃ誰がいいだろうか?と思ったのだが、意外と中年俳優のいい男っていないものだ。
まず、役所広司が思い浮かんだが、そういえば「失楽園」ってのがあったなと思い出した。
役所広司ではちょっと年が行きすぎだ。東山紀之はどうか?いい男だが、やはり食いタンの印象が強いし、男女が抱き合うシーンなどはどうか?もっと精神的な感じだ。
江口洋介はどうだ?年恰好はいい感じだが、やはりもっと健全と言うか純粋な感じがする。
三浦友和じゃ太りすぎだし、ドクターコトーは作家っぽいけどやはりちょっと違う。
40歳くらいの人を探していたら、2時間ドラマの帝王、船越英一郎など思い出したが、この人が出ると事件解決物になってしまうだろう。結局、これはという俳優が思い浮かばない。
そういえば、この作品の映画では、豊川悦司寺島しのぶが主演のようだ。作品名は記憶になかったが、確かに制作時に話題になっていたような気がする。
なるほど、豊川悦司ねえ。寺島しのぶも顔はあまり好きじゃないが、色気最高と言う感じだ。

ガースケのほうも見ているうちに変じゃなくなってきた。顔じゃなくて中身を感じることができるからだ。あとは、恋は盲目だからこの女はガースケでもとりこになれるのだろうという不思議な納得が生まれる。

姑の泉ピン子は面白かったなあ。けっしてふざけた演技をしているわけではないのだが、ああいう顔したああいう態度のいやみなおばさんよくいるなあと思った。

なんだか、話が重要なことからかなりそれてしまった・・・。

愛の流刑地、今日までのところは官能小説かと思われるようなもので、こんな不倫シーンの繰り返しで、いったいどういう筋なんだろう、どんどん恋愛に溺れていくようだが、まさか最後までこの調子か?と思ってしまった。
そしたら、前半の最後のところで話は急に展開し、村尾菊治が冬香を殺してしまったようだった。エクスタシーを感じながら「殺して・・・殺して・・・」と願う冬香の声に応えて首を絞めてしまったのだ。明日の予告では、裁判のシーンなどがあり、話の筋は一変している。弁護士なのか瀬戸朝香が登場するようである。明日は面白くなりそうである。

なんだか、支離滅裂になってしまったが、明日もぜひ見よう。

ところで、何年か前の「失楽園」はすごく話題になったものだが、それも私は見ていないし、原作もよんでいない。
もっと前に「麻酔」というのがあったと思う。テレビドラマで、たしか高橋恵子が植物人間になっていた。「麻酔」は原作を読んだことがあるような気がする。

渡辺淳一の作品も、何か読んでみなくては・・・。
ああ、忙しい!