あたりまえ?の毎日(by山本飛鳥)

旧「山本飛鳥の“頑張れコリドラス”」を持って引っ越してきました。

図書館をぶらぶら

日記が1日ずれているのだが・・・、昨日は図書館に行った。
仕事の山も一段落した感じで、手元に残っている書類もなく、4時きっかりに仕事を終えて会社を出た。外はまだまだ明るい。
本屋も面白いのだが、たかが100円の本でも毎日のように何かを見つけて買っていてはキリがない。それで、図書館に行くことにした。図書館ならお金がかからないだろう。

特に目的もないのだが、ちょっと「イルカ」について関心を持っているので、イルカの本を探してみた。

放送大学文化人類学をやったときに、アフリカのある部族の男たちが栄養源を確保するためにキリンの狩りに出かけたというビデオを見た。狩猟民族とはいうものの、その部落の人たちの普段の食事は、主に野生のメロンなどを取って食べているのであって、獣の肉を食べるということは、そう多くはないそうだ。栄養状態が悪いと病気になる人などが出てきて、いよいよ高蛋白の動物の肉を食べる必要がでてくる。
それで狩猟に出た人たちは何日もかかってキリンを追い、毒矢を放って、その毒が回りキリンが倒れるのを待ち、出発して何日もたってからそのキリンの肉を部落に持ち帰るのだった。キリンを追い続け、ついに倒れたばかりのキリンを取り囲んだ男たちは、けっして得意な顔もせず、喜びもせず、涙させ浮かべている人がいたのは衝撃だった。
狩猟民族は趣味で狩をしているわけでもなく、生きるために必要な最小限の動物を殺して食べていると言える。

しかし、私たちは誰かが飼って育てた牛や豚の肉をばんばん食べている。食べきれないほど殺しているということである。
ただ、家畜は増やせる。増やせないのは野生動物である。

そこで、思い浮かんだのが「イルカ」だった。日本では静岡県・瀬戸内海・壱岐・沖縄などでイルカ漁が行われてきた。今現在も続けているところは少ないようだが、昔イルカを獲りイルカを食料にしていたのは、それなりの必要性があったともいえる。イルカは人間に対して非常に友好的で頭のいい動物なので、食料にするというのは残酷きわまりないわけだが、過去の人たちがしていたことを一概に否定できるものではないのかもしれないと思った。

それで、イルカについて調べたいと思ったのだが、「イルカ漁」について詳しく書いてある本はなかった。ただ、イルカの減少は世界的に深刻な問題になっており、それは食用にすることよりも、むしろ環境汚染によって死滅したり、マグロ漁の網に一緒にかかってしまって犠牲になる数が多いという問題が大きいことが載っていて驚いた。
マグロも捕りすぎによって減少しているが、マグロをとる限りイルカまで死んでいるというのは見逃せない。
新たな別の関心が湧いてきたが、借りて読むほどの熱意ではないので書棚に返した。

「イルカ」の本は「生物学・博物学文化人類学」のところにあったのだが、「ゴキブリ」に関する本もあって驚いた。しかし、考えてみるとゴキブリの本がないほうが不思議だろう。狼・熊・鹿・猿などに関するいろいろな本があった。

その後、新刊コーナーに行った。驚いたことに「今週の新刊」というのが何十冊もある。図書館ていうのは毎週こんなにたくさんの本を仕入れているのかと驚いた。ざっと見渡したところ、今すごく話題になっている本や書店で平積みになって目立っているような本はすでに借りられているのか見当たらないが、新刊なんだから、新しくしかも図書館が価値のある本であると判断して購入しているわけなのだろう。それならば、読んでみる価値があるはずだ。何よりも一番先に自分が読むって、まるで私のために入荷してくれたみたいじゃないか。
いろいろ見ていったが、なかなか「これは」と思うようなぴんとくる本はなかった。でも、すごくタイムリーな本を見つけた。
石原都政の検証」(青木書店)
石原慎太郎がこの8年で何をやったのか、東京はどう変わったのかこれを読めば少しわかるはずだ。これは4月8日の投票日までに読みたいものだと思って借りてきた。それにしても、この本が誰にも借りられていなかったというのは不思議だった。

それから、雑誌コーナーに行った。雑誌もいろいろあって面白い。このあいだ本屋で「本の雑誌」というのに興味を持ったのだが、500円くらいしていたので買わなかった。この雑誌はペンネーム研究とかいうのが載っていて面白そうだった。図書館で同じものをみつけて読むことができた。
村上春樹」というのは本名なのだそうだ。私もこんがらがりそうだったのが、「村上龍」と「角川春樹」であるが、この有名な人たちの名前を合体させてつけたわけではなく本名なのだそうだ。また、「村上龍」は本名は「龍之介」というらしいが「芥川龍之介」と同じわけにはいかないと思ってわざわざ切り取ったのだそうだ。ほかに本名が「ハヤシマリコ」という人が、すでに「林真理子」がいるために別の名前をつけたなどと言うエピソードもあり、その他いろいろ面白かった。「谷川俊太郎」いいペンネームである。
「示唆なめ子」とかいうペンネームもあるらしい。「吉本ばなな」なども面白い。

図書館も広いので雑誌でもいろいろな分野があるし、毎日のように通ってそのたびに違うコーナーを物色するのも面白そうだな~と思った。昨日は新書の棚も一通り眺めてみた。

喫茶コーナーもあり、お腹もすいておやつでも食べたい気分になったが、店はすでに閉まっていた。夕方には幸い閉まっているようである。これが開いていたら、また無駄遣いをしてしまいそうだから、閉まっていてちょうどいい。でも、ランチでも一度食べてみたいな~と思う。

図書館には「研修中」という人が書架に本を戻したりしていた。このあいだの求人に応募した人たちだろう。20代くらいの人が多いようだ。私では応募しても採用されなかっただろうと思う。そういえば求人記事に「3月中に研修あり」と書いてあった。

図書館で油を売っていると、2時間くらいあっという間に過ぎて6時になったので帰ることにした。帰りは急に焼肉が食べたくなったので、牛肉と野菜を買って帰った。