小樽で、あんかけ焼きそばがご当地グルメだということは、旅行に行く前には全く知らず、行った先でもなかなか気が付かなかった。
小樽の町中を歩いていたら、変わった形の店があった。
ここに、小樽名物 あんかけ焼きそば という看板があるのが目に入った。
しかし、この他にあんかけ焼きそばのお店があるわけではない。
小樽の多くは、海鮮丼とお寿司屋さんであるが、この建物のあたりにはジンギスカンやラーメンのお店もあった。
実は私は、あんかけ焼きそばが大好きなので、1人だったらこんなところに入ってみたかもしれないが、夫は特にあんかけ焼きそばは好きではないようで、中華のお店で注文することは皆無である。
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それから、泊まったホテルの朝食バイキングのときに、メニューにあんかけ焼きそばがあるのを見つけた。
麺とあんが別々になっているので、自分で適量を入れてくる。
他の料理も食べたいので、あんかけ焼きそばは少なめにしておいた。
あんかけ焼きそばに紅ショウガは要らないのかもしれないが、そばにあったので一応載せて来た。
小樽以外のホテルの朝食にあんかけ焼きそばがあるのは見たことがないので、やっぱり小樽のご当地グルメなのかと思った。
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それから余市に移動した。
余市でニッカ醸造所を見学したあと、お昼ご飯を食べようと駅の周辺を探したが、なかなかレストランがみつからなかった。
この日は、ニッカの中にあるレストランが休みだったのである。
駅前のパン屋さんもつぶれているようだし、イタリアンもやっていなかった。他のレストランらしいところに入って行こうとしたら、人はいたのだが、営業していないと言われた。
ランチ難民である。
すると、中華料理のお店みたいのがあることに気づいた。幸い営業していた。
そこで、一番の人気メニューと言うのが、あんかけ焼きそばなのだそうだ。
私はすかさずあんかけ焼きそばを頼んだ。味は普通で、量は結構多かった。
夫は、野菜炒め定食を頼んだが、野菜炒めがあんかけみたいだと言ってちょっと不服そうだった。
中華のお店であんかけ焼きそばが1押しというのは、やっぱり小樽や余市あたりでのご当地メニューなのであろうか?
なんであんかけ焼きそばがこのへんの名物なのかは不明である。
このお店、なんかものすごく壁や物品がボロボロで驚いた。
地元の人は利用しているようで、他にもお客さんがいたが、やっぱりコロナ禍で観光客などが激減してしまったのかもしれない。
他のお店がつぶれたりしているなかで、閉店せずに続いていることは奇跡なのかもしれないが、雨漏りがするためか、壁紙が剥がれ落ちたり、椅子のカバーがボロボロになって、風化した布がぶら下がったりしていても、直す余力がないのか、直す気が無いのか、驚く状況である。
普通ではこんな廃墟のような内装や物品では到底お客を入れることはできそうもないと感じるが、それでもこのお店があって昼食にありつけたことはよかったなあと感じた。
おまけ
これはたしか、餃子の王将の海鮮あんかけ焼きそば。都内で何か月か前に食べたもの。